南方熊楠のロンドン 国際学術雑誌と近代科学の進歩 / 志村真幸 【本】

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[ 商品説明 ]

出荷目安の詳細はこちら内容詳細イギリスと東洋が関係を深めつつあった19世紀末、当時、最先端の都市だったロンドンに留学し、大英博物館リーディング・ルームを主たる舞台として世界各国の辞書や事典を渉猟し、学問的研鑽を積んだ熊楠は、いかにして欧米の学術空間に受け入れられたのか。国際学術誌『ネイチャー』『ノーツ・アンド・クエリーズ』『フラヘン』に376篇もの英文論考を寄稿し、東洋からの知見の提供によって、近代科学の発展を支えた南方熊楠の営為を歴史的・国際的な視点から捉えなおす、気鋭の力作。目次 : 雑誌の国の熊楠—英文論文三七六篇の意義と価値/ 第1部 『ネイチャー』—近代科学を支えた雑誌という装置(ロンドンでの二つの「転換」—なぜ植物学から離れたのか/ 「東洋の星座」に秘められた戦略—古天文学と比較民族学/ 一九世紀末の『ネイチャー』を読む—先端科学と科学啓蒙のあいだ/ 東洋への関心—日本、中国、インド/ 東洋の情報提供者から世界の探求者へ—そして熊楠の挫折/ 『ネイチャー』からの撤退—変容する雑誌空間)/ 第2部 『ノーツ・アンド・クエリーズ』—ローカルな知とグローバルな知の接合・衝突する場(熊楠と『ノーツ・アンド・クエリーズ』—三四年間の投稿生活/ 質疑応答するアマチュア知識人たち—『ノーツ・アンド・クエリーズ』という世界/ 辞書の黄金時代—『オクスフォード英語大辞典』『エンサイクロペディア・ブリタニカ』を生みだした場所/ 『ノーツ・アンド・クエリーズ』的空間の世界展開—人文科学者たちの見はてぬ夢/ 熊楠は『ノーツ・アンド・クエリーズ』をいかに利用したか—論文執筆の目的/ 熊楠の西洋世界への貢献—その英文論文はいかに利用されたか)/ 国際的知的空間における熊楠の役割と価値—新しい熊楠像へ

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