【送料無料】雲助おぼえ帳 滑稽噺から芝居噺まで厳選55席を語る/五街道雲助/長井好弘
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著者五街道雲助(著) 長井好弘(聞き手)出版社朝日新聞出版発売日2025年06月ISBN9784022520647ページ数396Pキーワードくもすけおぼえちようこつけいばなしからしばいばなし クモスケオボエチヨウコツケイバナシカラシバイバナシ ごかいどう くもすけ ながい ゴカイドウ クモスケ ナガイ9784022520647内容紹介「師匠! 人間国宝がここまで喋っていいんですか!?」落語界4人目の人間国宝(重要無形文化財保持者)となった五街道雲助。滑稽噺から芝居噺まで、多彩な高座で客席を魅了する師匠が、評論家・長井好弘氏を聞き手に、持ちネタを解説します。その噺のポイントはどこか、どんな工夫を行い、本番でどう感じたか。初出しのエピソードも満載。師匠・金原亭馬生の思い出、弟子たちとの交流、そして落語論も。本文の一部をご紹介します。●火焔太鼓(かえんだいこ)長井 雲助師匠は演者として『火焔太鼓』についてどう思っていますか? 雲助 やっぱり、お客を見るというか。長井 観客を見る?雲助 ちょっと硬いお客さんの時だと、この噺をやるのは怖いです。だから、たとえば寄席で十日間、ずっと『火焔太鼓』でトリを取ってくれと言ったら、かなり苦痛でしょうね。長井 どうして怖いのですか?雲助 必ずウケるとは限らない。どこかで一つ滑ったら(ウケなかったら)、回復できずに最後までスベって終わるような、そういう怖さがあるんですよ。だから、普通の落語会のトリで、『火焔太鼓』のネタ出しなんてェのも、ちょっと遠慮したい。長井 お客さんの様子を見て、「あ、これだったら今日は大丈夫かな」と思ったら高座にかける、という感じですか?雲助 そういうことです。●芝浜(しばはま)長井 志ん生、志ん朝ラインは割と軽めの『芝浜』でしたね。雲助 もう完全に落とし噺の『芝浜』ですよ。サゲの「また夢になるといけねえ」っていうのも落とし噺のサゲの言い方をしてますね。このサゲが難しいのは、「なぜ夢になるといけないのか」ということなんです。普通は「あ、また夢になって、かみさんに騙されるといけないから」とか、だいたいそんな感覚でのサゲの言い方ですよね。長井 師匠のサゲは一味違いますね。雲助 あたしのは、とにかく勝五郎が幸福の絶頂にある。せっかくこんなありがたいことがあるのに、これが夢になっちゃあいけないから、「また夢になるといけねえや」という落とし方にするんですね。長井 勝五郎の至福の思いをちゃんと盛り上げておかないと、その台詞が生きてこないという。雲助 そうですね。だから、あたしは女房が身籠っているという設定にしています。幸せの要素を積み重ねるには、子供ができたというのはかなり大きい。子供ができる、お酒が飲める、お金が戻ってくる。それで、除夜の鐘が聞こえて、年が明ける。「ああ、おめでとうよ」という絶頂感の根底に「子供ができる」というのがあるというのがいいなあという気がします。「子供ができた? じゃあ祝いに酒を」という口実もできるしね。●鰍沢(かじかざわ)長井 『鰍沢』は雲助師匠の工夫がいっぱい詰まった、いわば雲助一門の代表的な噺ですから、この形を何とか残してほしいなと思います。総領弟子はやらないと思うけど(笑)。雲助 白酒はやらないでしょうね(笑)。馬石も、やらねえかな。最近は、龍玉がよくやっているらしいけど。実は『鰍沢』って、ずいぶん稽古頼まれてるんですよ。それが、ほとんど女性の噺家なの(笑)。長井 へえー、そうなんですか。雲助 お熊をやりたいという※本データはこの商品が発売された時点の情報です。目次第一章 落し噺(火焔太鼓/お菊の皿 ほか)/第二章 廓噺(明烏/お直し ほか)/第三章 人情噺(火事息子/芝浜 ほか)/第四章 世話噺(お富与三郎/お初徳兵衛 ほか)