藤沢周平とどめの一文/半沢幹一【1000円以上送料無料】
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新典社新書 81
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著者半沢幹一(著)出版社新典社発売日2020年08月ISBN9784787961815ページ数157Pキーワードふじさわしゆうへいとどめのいちぶんしんてんしやしん フジサワシユウヘイトドメノイチブンシンテンシヤシン はんざわ かんいち ハンザワ カンイチ9784787961815内容紹介端正な文章で知られる藤沢周平の時代小説から「一文一段落」でしめくくられる七十三作品を取り上げ、その終わり方から作品を読み直す。鮮やかな幕切れを演出する末尾文が、いかにして読者にとどめを刺すのか。主に登場人物の描写で終わる一文を通じて、藤沢作品とそこに描かれたひとびとの魅力を紹介する。※本データはこの商品が発売された時点の情報です。目次おしのの、短い旅は終っていた。—(暗い繩)/疲れてかすんだ眼をこすり、清次は再び鑿をとり上げると、(略)—(闇の梯子)/お吉はつぶやいたが、不意に自分も掌で顔を覆った。—(父と呼べ)/薄闇の中にいる男とは、遠い昔に別れていたのだ、とも思った。—(旅の誘い)/その鳥たちのしあわせに、微かな妬ましさを感じながら、(略)—(霜の朝)/屋根を叩いていた時雨は、遠く去ったらしく、(略)—(時雨のあと)/耳に轟いて、題目の声が続いていた。—(穴熊)/耳を聾するばかりの時の声の中で、直太も寝たまま首をもたげ、(略)—(石を抱く)/達平は、まだ頭が痛かった。—(拐し)/橋の方から駆けてくるおようを指さしながら、おすまはそう言った。—(閉ざされた口)〔ほか〕