近代文学研究叢刊76 横光利一 複層の近代 [ 中川 智寛 ]
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中川 智寛 和泉書院ヨコミツリイチフクソウノキンダイ ナカガワ トモヒロ 発行年月:2024年03月01日 予約締切日:2024年02月29日 ページ数:368p サイズ:全集・双書 ISBN:9784757610927 中川智寛(ナカガワトモヒロ) 1978(昭和53)年2月三重県伊勢市生まれ。2022(令和4)年4月東海学園大学人文学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 第1部 新感覚派期の継承と、近代科学への反駁の萌芽(国語教育との関連、あるいは馬車の不思議ー「蝿」論/テクスト化される階層ー「朦朧とした風」・「七階の運動」論/彷徨する感覚と言語面での新感覚ー「上海」論/高低差の悲喜劇ー「高架線」・「鳥」論/反近代の物語ー「機械」論)/第2部 「純粋小説論」の成否(難解な理論の内実ー「純粋小説集」論/霧の中の純粋小説ー「寝園」論/“神”へ傾斜する読者参与意識ー「時間」論 ほか)/第3部 渡欧体験と「旅愁」への逸脱(渡欧時の心理と小説への形象化ー「欧洲紀行」・「厨房日記」論/感覚表象と逆説的論理ー「終点の上で」・「恢復期」・「罌粟の中」・「微笑」論/偽史の誘惑ー「旅愁」論(一)/キリスト教・建築物ー「旅愁」論(二)/“不通線”への通路ー「夜の靴」論) 未検討長篇を考究対象とし、「旅愁」へと接続されて行く過程を検証。横光利一が「旅愁」へと誘引されて行く動機として、初期以来、近代・機械文明に対する、厳しい批判眼を持っていて、それが小説作品に形象化されていた事を明らかにした。これらは、「旅愁」の一部に見られる国粋主義的記述とは、一見矛盾するものとも見えるが、横光の場合は、この近代文明への批判意識が、「純粋小説論」の時期を経て、難解と忌避される表象に入って行ったと考えられる。また、未完の長篇小説「旅愁」に関して、作中の歴史に関する記述などに重きを置いて、論述した。 本 人文・思想・社会 文学 文学史(日本)