谷崎潤一郎 深層のレトリック (近代文学研究叢刊) [ 細江光 ]
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深層のレトリック 近代文学研究叢刊 細江光 和泉書院タニザキ ジュンイチロウ ホソエ,ヒカル 発行年月:2004年03月 ページ数:976p サイズ:全集・双書 ISBN:9784757602519 細江光(ホソエヒカル) 昭和34年京都市生まれ。東京大学大学院修了。平成2年から甲南女子大学に勤務。谷崎潤一郎についての逸文・資料紹介多数。ほかに、芥川龍之介・森鴎外・太宰治・志賀直哉などについての論考がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 第1編 作家論編(谷崎文学の心理的メカニズムー共時的横断的研究/谷崎文学の心理的メカニスムー通時的縦断的研究/作家特殊研究)/第2編 作品論編(谷崎作品の深層構造/作品特殊研究) 谷崎文学には、数多くの謎がある。エディプス・コンプレックス、マゾヒズム、フェティシズム、窃視症、糞尿愛、女性化願望など、異常性欲と異常心理。江戸っ子でありながら、関西を愛するようになったこと。西洋崇拝・イデア論から日本回帰し、また西洋崇拝に戻ったこと。また、谷崎には、二重人格的な所があり、立派な紳士である面と幼児退行願望、極めて真面目・律儀な面と、悪への誘惑に抵抗できない面、明るく積極的・享楽的・貪欲な面と、暗く憂鬱で死の恐怖に苛まれていた面があった事実、などなど。本書は、これらの傾向が、潤一郎の幼少期における父母との葛藤からどのように発生し、個々の作品、表現の細部に現われているのかを、系統的に分類・整理し、深層心理学的に跡付けることに成功している。同時に本書は、谷崎が、巧みなイメージ操作で読者の無意識に働きかける優れた芸術的テクニック(「深層のレトリック」)の秘密をも、解き明かしてくれているのである。 本 人文・思想・社会 文学 文学史(日本)